徒歩の時間を計算する
身長170 cmの人がふつうの速さ(毎分100歩)で歩くと、1キロはおよそ14分、5キロは1時間11分、10キロは2時間22分です。時速にするとおよそ4.2キロ。同じ速さなら背の高い人ほど1歩が長いので、185 cmなら1キロ13分ほどになります。
距離ごとの歩く時間
身長170 cm、歩幅およそ70 cmで計算しています。ゆっくりは毎分80歩、ふつうは毎分100歩、速めは毎分130歩です。500 mはふつうの速さで約7分、5 kmは歩数にするとおよそ7121歩です。
| 距離 | ゆっくり | ふつう | 速め |
|---|---|---|---|
| 500 m | 約9分 | 約7分 | 約5分 |
| 1 km | 約18分 | 約14分 | 約11分 |
| 2 km | 約36分 | 約28分 | 約22分 |
| 3 km | 約53分 | 約43分 | 約33分 |
| 5 km | 約1時間29分 | 約1時間11分 | 約55分 |
| 10 km | 約2時間58分 | 約2時間22分 | 約1時間50分 |
自分で計算する
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不動産広告の徒歩表示との違い
不動産広告の徒歩の所要時間は、道路距離80 mにつき1分で計算し、1分未満の端数は1分に切り上げます。不動産の表示に関する公正競争規約の施行規則が定めるルールで、信号待ちや坂道は計算に入りません。1 kmは80 mの12.5倍なので、広告では「徒歩13分」。身長170 cmの人がふつうの速さで歩くと、約14分です。
| 広告の | 道路距離 | 身長 |
|---|---|---|
| 徒歩1分 | 80 mまで | 約1分 |
| 徒歩5分 | 400 mまで | 約6分 |
| 徒歩10分 | 800 mまで | 約11分 |
| 徒歩15分 | 1200 mまで | 約17分 |
| 徒歩20分 | 1600 mまで | 約23分 |
毎分80 mで歩くには、身長170 cmなら毎分およそ114歩が必要です。この計算の「ふつう」より少し速く、「速め」より遅いテンポです。
なぜ80 mなのか。BuzzFeed Japanの2017年の記事で、首都圏不動産公正取引協議会は、昭和38年に当時の公正取引委員会が決めたもので、役所に勤めていた一人の女性にヒールを履いて廊下を歩いてもらったら1分で80 mだった、と答えています。この説明のとおりなら、大勢の歩く速さを測って決めた数字ではありません。
歩く速さの平均は時速何キロか
ひとつの平均値はありません。どこで測るかで変わるからです。短い歩行路で測った研究では、20歳から79歳の健康な大人の快適な速さが、年代と性別ごとの平均で秒速1.27 mから1.46 mでした。一方、イギリスで45歳から79歳の約9万2000人が手首にセンサーを着けて日常の歩行を測った研究では、ふだんの速さが秒速1.15 m、時速にするとおよそ4.1キロで、1分あたりの歩数の中央値はおよそ101歩でした。
このページの「ふつう」、毎分100歩は、身長170 cmで分速およそ70 m、時速4.2キロ、秒速1.17 mです。研究室で測る速さより、日常の測定に近い値です。
厚生労働省の健康づくりのための身体活動基準2013は、65歳以上の歩行速度の参照値を分速74 mとしています。日常の歩く速さが分速74 m以上の集団は、最も低い集団と比べて死亡やロコモ、認知症の発症リスクが低かったというメタ解析によるもので、日本人を対象にした研究が1本のみのため、基準値ではなく参照値とされています。
早歩きは時速何キロか
同じ身体活動基準2013の生活活動のメッツ表では、散歩などのほどほどの速さの歩行が分速75から85 m、やや速歩が分速93 m、かなり速歩が分速107 mです。時速にすると、およそ4.5から5.1キロ、5.6キロ、6.4キロ。時速6キロ(分速100 m)は、やや速歩とかなり速歩のあいだの速さです。
この計算の「速め」、毎分130歩は、身長170 cmで時速およそ5.5キロです。不動産広告の分速80 mは、表の「ほどほどの速さ」の範囲に入ります。
ゆっくりと速めの時間が目安にとどまる理由
実際の歩幅は、速さによって変わります。20代の男性を測った1993年の研究では、ゆっくり歩くと1歩およそ53 cm、ふつうで62 cm、速く歩くと71 cmでした。この計算は歩幅を身長×0.413のひとつに固定しているので、ゆっくりの時間は実際より少し短く、速めの時間は少し長く出ているはずです。いちばん測定に裏づけられているのは「ふつう」の数字です。
信号の青は秒速1メートルが基準
警視庁は、歩行者用信号の青の時間について、一般的には歩く速さを秒速1メートルとして道路を渡りきれるよう調整している、と説明しています。これは信号の時間を決めるための値で、人の平均の速さを示すものではありません。
自分の速さで計算するには
15秒間の歩数を数えて4倍すると、1分あたりの歩数になります。上の計算ツールで自分の1分あたりの歩数を入れると、その速さでの時間が出ます。計算そのものは、距離を「1分あたりの歩数×歩幅」で割るだけです。歩幅は身長×0.413で出します。
歩いた時間と歩数
Angel Stepが数えるのは、歩いた時間ではなく歩数です。ヘルスケアにある一日の歩数を、そのまま空の上のひとつの数字にします。
出典
- 不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則(2022年9月1日施行)。徒歩による所要時間は道路距離80 mにつき1分で算出し、1分未満の端数は1分とする rftc.jp
- 首都圏不動産公正取引協議会の相談事例「徒歩所要時間について」。信号の待ち時間や坂道は考慮しない sfkoutori.or.jp
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」。生活活動のメッツ表の歩行の速さ(分速75から85 m、93 m、107 m)と、65歳以上の歩行速度の参照値(分速74 m) mhlw.go.jp
- 警視庁。歩行者用信号は、一般的に秒速1メートルで道路を渡りきれるよう調整 keishicho.metro.tokyo.lg.jp
- BuzzFeed Japan、2017年(ウェブアーカイブの保存版)。首都圏不動産公正取引協議会が語る、徒歩1分80 mの由来 web.archive.org
- Bohannon、1997年(英語)。20歳から79歳の大人の快適な歩行速度と最大歩行速度 europepmc.org
- Chanら、2024年(英語)。UK Biobankの約9万2000人、手首のセンサーで測った日常の歩行速度と1分あたりの歩数 PMC
- Obergら、1993年(英語)。ゆっくり、ふつう、速い歩行での歩幅と速さ rehab.research.va.gov
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