日時計の作り方と見方
日時計は、太陽の影で時刻を知る時計です。影をつくる棒(ノーモン)の先を北極星の方向に向けると、影は季節によらず同じ時刻に同じ線を指します。そのとき棒と地面の角度は、その場所の緯度と同じで、東京なら35.7度です。いちばん簡単なコマ型と、水平型の作り方、4地点の時刻線の角度、日時計が12時を指すときの時計の時刻を月ごとにまとめました。
日時計のしくみ
太陽は1時間に15度ずつ動いて見えます。地球が1日に360度回るからです。ただし、棒を垂直に立てるだけでは、季節によって影の動きが変わってしまいます。棒の先を北極、つまり北極星の方向に向けると、影の動きの季節による変化がなくなります。
そのため、日時計を作るときにいちばん大事なのは、作る場所の緯度です。緯度によって、棒の角度も、時刻線の引き方も変わります。
いちばん簡単なコマ型日時計の作り方
コマ型(赤道型)日時計は、円い時刻盤の中心に竹ひごを直角に通したものです。時刻線は、時刻盤の中心から15度ずつ放射状に引くだけで済みます。
- 厚紙に円を描き、分度器で15度ずつに分けて、時刻を書き入れます。
- 円の中心に竹ひごを通し、時刻盤と直角になるように固定します。
- 竹ひごを北極星の方向に向けます。竹ひごと地面の角度は緯度と同じ、時刻盤と地面の角度は90度から緯度を引いた角度で、東京なら54.3度です。
- 水平な台に置き、12時の線を真北に合わせます。
時刻盤の上の面に影が落ちるのは、春分から秋分までです。秋分を過ぎると、影は時刻盤の下の面に落ちます。
水平型日時計の作り方と時刻線の角度
水平型日時計は、時刻盤を地面と水平に置く日時計です。三角形の板(ノーモン)を真北に向けて立て、その斜めの辺と時刻盤の角度を緯度と同じにします。水平型の時刻線は15度ずつにはならず、緯度によって変わります。12時の線から測った角度は、三角関数でtan(角度)= sin(緯度)× tan(15度 × 12時からの時間)と計算できます。
東京では、11時と13時の線が12時の線から8.9度、10時と14時の線が18.6度です。12時の近くでは1時間の間隔が15度より狭く、朝と夕方に近づくほど広がります。6時と18時の線は、12時の線と直角です。
| 時刻 | 札幌 | 東京 | 福岡 | 那覇 |
|---|---|---|---|---|
| ノーモン | 43.1 | 35.7 | 33.6 | 26.2 |
| 11・13時 | 10.4 | 8.9 | 8.4 | 6.8 |
| 10・14時 | 21.5 | 18.6 | 17.7 | 14.3 |
| 9・15時 | 34.3 | 30.2 | 28.9 | 23.8 |
| 8・16時 | 49.8 | 45.3 | 43.8 | 37.4 |
| 7・17時 | 68.6 | 65.3 | 64.2 | 58.8 |
日時計の見方と北の合わせ方
12時の線は真北に向けます。垂直に立てた棒の影は、太陽が南中した瞬間に真北を指します。その日の南中時刻は、「太陽の高度と影の長さ」のページの計算で、日付と場所を選んで確かめられます。
自由研究なら、1時間ごとに影の先に印をつけて、時計の時刻を書き入れていきます。翌日の同じ時刻に、影が同じ位置に来るかも調べてみましょう。
日時計が時計とずれる理由
日時計が示すのは、その場所の太陽の時刻です。時計の時刻とは、2つの理由でずれます。1つは経度です。日本の時計は東経135度の時刻で、経度が15度違うと1時間ずれます。東経139.7度の東京では、太陽が約19分早く南中し、東経127.7度の那覇では約29分遅く南中します。
もう1つは均時差です。時計の針が示す位置と実際の太陽の位置のずれで、季節によって複雑に変わります。そのため、東京で日時計が12時を指すときの時計の時刻は、いちばん早い11月3日ごろが11:25、いちばん遅い2月11日ごろが11:55です。
| 月 | 札幌 | 東京 | 福岡 | 那覇 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 11:44 | 11:50 | 12:28 | 12:39 |
| 2月 | 11:49 | 11:55 | 12:33 | 12:43 |
| 3月 | 11:44 | 11:50 | 12:27 | 12:38 |
| 4月 | 11:35 | 11:41 | 12:19 | 12:30 |
| 5月 | 11:31 | 11:37 | 12:15 | 12:26 |
| 6月 | 11:35 | 11:41 | 12:19 | 12:30 |
| 7月 | 11:41 | 11:47 | 12:24 | 12:35 |
| 8月 | 11:39 | 11:46 | 12:23 | 12:34 |
| 9月 | 11:30 | 11:36 | 12:14 | 12:25 |
| 10月 | 11:21 | 11:27 | 12:04 | 12:15 |
| 11月 | 11:19 | 11:25 | 12:03 | 12:14 |
| 12月 | 11:29 | 11:36 | 12:13 | 12:24 |
影の動きを見に、外を歩く
Angel Stepはヘルスケアから歩数だけを読み、ひとつの数字にして空の上に出します。影や時刻は数えません。それはこのページの仕事です。
出典
- 国立天文台 暦Wiki「いろいろな時計」:棒の先を北極に向けると、影の動きの季節変化がなくなる eco.mtk.nao.ac.jp
- 国立天文台 暦Wiki「均時差」:地方平均太陽時で太陽が南中する時刻は、12時 - 均時差 eco.mtk.nao.ac.jp
- 国立天文台 暦Wiki「標準時」:東経135°の時刻を日本の標準時とする eco.mtk.nao.ac.jp
- 国立天文台 アーカイブ室新聞 第770号:水平型日時計は時刻目盛も緯度によって異なる prc.nao.ac.jp
- 玉川大学の論文(2011年):赤道型は15度ずつ、水平型の時刻線は三角関数で計算する tamagawa.repo.nii.ac.jp
- キヤノンサイエンスラボ・キッズ「日時計を作ろう」:コマ型日時計の作り方と観察 global.canon
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